掲載日 : [2020-07-15] 照会数 : 5186
高句麗と日本の関係 原典読みくだし探る 「高麗1300」主催セミナー
[ 講師の赤木隆幸さんによる初日のガイダンス ]
【埼玉】日本最初の勅撰国史『日本書紀』に親しむセミナーが11日、日高市の高麗神社で開講した。今年、編纂から1300年を迎えたのを記念して一般社団法人高麗1300(大野松茂理事長)が会員向けに企画した。
『日本書紀』は全30巻と系図1巻(系図は現存せず)からなる。天武天皇の命で編纂され、720年に完成した。記載年代は~697年。当時の高句麗と日本との関係をうかがえる事項も書かれている。参加者は『日本書紀』に書かれた高句麗関連の原典記述を読み下し、簡単な発表をすることが決まった。
次回25日のテーマは「欣明31年4月乙酉条」。570年、日本海の越に漂着した高句麗からの使いを迎え、朝廷が客館「相楽館」(さがらかのむろつみ)を建ててもてなしたという記録。このくだりは高句麗との国交に関する最初の確かな記事とされる。最終第8回(10月24日)では高麗人を常陸国に移配した経緯を取り上げる。
受講料3000円。同事務局(042・978・7432)。
(2020.07.15 民団新聞)