掲載日 : [2020-08-26] 照会数 : 6307
「戦後50周年談話」から25年 村山元首相が想い語る
日本のアジア諸国に対する植民地支配を認め、謝罪の意を日本政府の公式見解として明らかにした「『戦後50周年の終戦記念日にあたって』(いわゆる村山談話)」から15日で25周年。この日、当事者の村山富市元首相が「談話に託した想い」を明らかにした。
村山元首相が「談話」を発出したのは1995年8月。日本の敗戦から50年にあたっていた。作成には「過去の歴史的事実を謙虚に受け止め、平和と民主主義、国際協調を基調とする日本の針路を明確に闡明(せんめい)する必要があった」と振り返った。
「談話」の作成には「侵略と植民地支配によって、中国・韓国・朝鮮などアジア諸国の人々に耐えがたい被害と苦痛を与えた歴史的事実を明確にして謝罪の意志を示し、二度と侵略や植民地支配を繰り返さない決意を表明する事」に心を砕いたという。一部に「自虐史観」といまだに侵略や植民地支配を認めようとしない声には「まったくまちがっている」「日本の過去を謙虚に問うことは、日本の名誉につながる」と反論した。
この「談話」は村山前首相の後を継いだ橋本龍太郎首相以下今日に至るすべての内閣が踏襲することを明らかにしてきた。
(2020.08.26 民団新聞)