新韓金融持株会社の第14期定期株主総会が3月25日、ソウルの新韓銀行本店で開かれた。昨年度の純利益は国内金融会社の中で群を抜く2兆811億ウォンに達し、2位の国民銀行(KB)金融の1兆4007億ウォンを大きく引き離した。新韓は08年以来、8年連続で1位をキープし、同期間の総利益は15兆4000億ウォンに達した。
8年連続の1位
総会では業界最高水準の現金配当(普通株式1株当たり950ウォン、返済優先株1株当たり5580ウォン)を承認した。新韓金融持株の総配当額は5124億2760万ウォンで、現金配当は前年比46・15%増加した。
新韓金融グループの韓東禹会長は株主を前に「今年も世界経済の流れが大きく変化しないことが予想され、国内の金融グループ間の競争は、これまで以上に激しくなるだろう」と前提、「新韓はこのような時こそ過去の成果におごらず常に挑戦と前進の精神を持ち続ける」とし、昨年掲げた▽温かい金融▽創造金融▽引退市場の開拓▽グローバル市場の開拓▽チャンネルの革新▽コスト削減など6大戦略をアップグレードすると述べた。
また、「新たな発展をめざしグローバル事業で実質的な成果を生み出す」との決意を語り、現地の事情に合わせた商品サービスの拡大、ノンバンク金融事業部門の拡大などを推進していくなど、「リーディングバンク」の地位をさらに堅固にすることを強調した。
この日、株主総会と合わせ臨時理事会(取締役会)を開催。任期満了にともない理事の再任と交代を承認した。
今年度の理事会議長には南宮 前生命保険協会会長が就いた。在日同胞社外理事は鄭進民団中央本部常任顧問、高富仁・サンセイ代表取締役(在日韓商顧問)、権泰殷・名古屋外国語大学名誉教授、平川有基・レベルリバー代表取締役の4人。
また、新任の趙炳・新韓銀行長(頭取)を社内理事に選んだ。理事陣は、社内理事2人(韓東禹会長と趙銀行長)、社外理事10人の計12人で構成された。
同日の総会では、理事会決議で額面総額が10兆ウォンを超えない範囲内で発行することができる償却型条件付き資本証券(ココ・ボンド)発行についても定款に加えた。
総会後、ロッテホテルで開かれた在日韓国人株主による「ファーストクラブ会員の夕べ」で韓会長は「在日同胞株主のみなさんには今後も、安定した投資対象として新韓の積極支援を願いたい」と述べた。
在日株主を代表して呉公太民団中央本部団長は「新韓は在日同胞の誇りであるが、年々、株主の割合が減少している。株式取得を拡大する働きかけを広げたい」と決意を表明した。
(2015.4.8 民団新聞)