韓国海軍哨戒艦「天安」撃沈事件から丸5年となる3月26日、犠牲者の遺骨が安置されている国立大田顕忠院で政府主催の追悼式典が行われた。
式典には遺族や当時の乗組員、市民ら約5000人が参列し、犠牲者の冥福を祈った。
朴槿恵大統領は式典で、「政府は防衛力をさらに強化するとともに強固な韓米同盟を軸に確固たる戦争抑止力を確保し、二度と同じようなことが起きないようにする」と強調。北韓に対しては、「もう無謀な挑発をやめ、核兵器が自身を守れるという考え方も捨てるべきだ。孤立と停滞から脱し、真に変化の道に出るなら新しい韓半島をつくっていける」と呼びかけた。
同撃沈事件は2010年に海上の軍事境界線と位置付けられる北方限界線(NLL)に近い西海の白 島南西沖で起きた。天安艦に乗っていた将兵104人のうち46人が死亡した。国際合同調査団は、沈没は北韓潜水艦の魚雷攻撃によるものという調査結果を発表した。
政府は同事件を受け、同年5月から対北韓制裁措置(5・24措置)を実施。同措置の解除のためには「北側の責任ある措置が必要」で、「今後、南北間の対話が再開されれば、措置を含む諸懸案について議論し、接点を探っていく」と表明している。
(2015.4.8 民団新聞)