掲載日 : [2017-01-18] 照会数 : 6071
「韓・日の若者つなぐツールに」…在日同胞3世が韓国の人気小説翻訳出版
【三重】韓国で映画化されるや530万人を動員した青春小説『ワンドゥギ』(金呂玲著)が日本で翻訳出版された。出版したのは在日3世の孫銘壽さん(48)。同書を出版するためにコリーヌファクトリーLLC(三重県志摩市)という名の会社を立ち上げたほどの入れ込みよう。
身体的障害者の父と、血のつながらない風変わりな叔父との3人で貧乏暮らしをしている高校生、ワンドゥギが主人公。勉強は出来ないが、ケンカだけは誰にも負けないという問題児ながら、担任教師のドンジュとの関わりの中で、自分の進みたい道をみつけていくというストーリーだ。
孫さんは「韓国の良質な小説が日本には十分に紹介されていない。在日同胞の若者たちが高いクオリティをもつ作品に触れ、自然な形で母国への肯定的な親しみを育んでほしい」と語った。
同書を翻訳した在日3世の白香夏さんも「この物語は韓国の文化に興味を持っている日本人が、韓国の若者と同じものを共有しうるひとつのよきツールになると信じている」と話していた。
初版目標は3000部。1490円(+税)。問い合わせはコリーヌファクトリーLLC(050・5534・0513 info@jc-factory.biz)
(2017.1.18 民団新聞)