掲載日 : [2017-01-18] 照会数 : 6838
韓国の皆さんに訴えたい…呉公太中央団長の新年会挨拶(要旨)
昨年、民団は創団70年を迎え韓日両国で様々な活動を成功裏に終えました。青少年1500人が参加した母国訪問と在日70年写真展も本国で開催し、KBS、YTNでもドキュメンタリーが放映されました。
そして、在日同胞が本国に貢献した歴史が教科書に掲載されるよう継続して活動を展開していきます。これは、必ず掲載されなければならず、強力に要請いたします。
また、日本の国内では、ヘイトスピーチ対策法が昨年6月に施行されました。ご尽力いただいた議員の先生方や関係者の皆さんに心から感謝申し上げます。しかし、ヘイトスピーチは今もなお根絶されていません。日本の社会でヘイトスピーチがなくなるまで私たちは粘り強く努力しなければなりません。
北韓の金正恩が新年あいさつの中で,「いつでも『ICBM』は発射できる」という発言などを見ても、北韓は依然として世界と東北アジアの平和を脅かしています。
これ以上の暴走を食い止めるために韓日両国は昨年11月に「GSOMIA」を締結し、発効しました。韓日両国が連携し、安保対策を打ち立てた事実は、韓半島の存亡にとって非常に心強い力になります。
私は本日この場で慰安婦問題について述べなければなりません。
残念ながら昨年末に駐釜山日本総領事館前に慰安婦少女像が設置され、これに抗議する日本政府は強力な対抗措置を取りました。一昨年12月28日の合意は、両国政府が苦渋の末に選択した結果であり、両国の関係発展のための英断であると評価しています。
また、韓国と日本の冷え込んだ関係の中で辛い思いをしている私たち在日同胞には、渇望していた合意であり、その後、少しずつ韓日関係が改善されつつありました。
愛する国民の皆さんに訴えたいことがあります。
韓国と日本の国家としての約束がこんなに簡単に壊れてはなりません。
このほど設置された慰安婦少女像をなくすべきというのが、私たち在日同胞の共通した思いです。
今こそ韓日間の合意が誠実な態度で履行されなければ、この問題は永遠に解決されないものだと思います。そして、再び冷え込んだ両国関係が始まれば、私たち同胞はどうなりますか。またも息を殺して生きなければならないのですか。
ただただ、国民の皆さんの冷静かつ賢明な判断と日本政府が冷静に対処することを望むものです。
2017年は創団70周年記念式で発信した未来創造メッセージを実現する元年です。
未来に向かい「韓日友好」の懸け橋の役割と次世代育成に全力を傾け、最善を尽くすことをお約束いたします。
民団を中心に在日同胞が総力結集し、ともに私たちができる最善の努力をしましょう。
(2017.1.18 民団新聞)