掲載日 : [2016-10-26] 照会数 : 4891
ヘイトS解消願い冊子…Q&A形式で平易に
NPO外国人人権法連絡会はブックレット『Q&Aヘイトスピーチ解消法』(A5判104ページ、写真)を東京の現代人文社から出版した。今年6月施行の「本邦外出身者に対する不当な差別的言動の解消に向けた取組の推進に関する法律」を実践に移していくための平易な解説書だ。
内容を見ると、地方公共団体は法律によってなにが求められるのか。また、どのような条例をつくればいいのか。法律が求める学校教育における「必要な取組」とはどのようなものなのかなど具体的だ。さらに逐条解説を通じて自治体に人種差別撤廃基本条例、究極的には国に人種差別撤廃基本法の制定を求めている。
執筆は人種差別に詳しい明戸隆浩さん(関東学院大学非常勤講師)や殷勇基さんなど11人の弁護士と研究者が分担、師岡康子弁護士が監修した。
同連絡会の佐藤信行さんは「せっかく法律ができたのだから、この法律をテコにして、私たち市民社会が自治体や議会を動かしていこう」と呼びかけている。1200円+税。
問い合わせは現代人文社(03・5379・0307)。
(2016.10.26 民団新聞)