掲載日 : [2016-11-30] 照会数 : 5020
渡来人ゆかりの笠石神社訪ねる…民団栃木が遺跡探訪
【栃木】民団栃木本部(南四郎団長)は毎年、県内の韓国文化遺跡を訪ねる研修旅行を行っている。今年の訪問先は多賀城碑、多胡碑と並ぶ日本三大古碑の一つ、那須野国造碑(なすのくにのみやつこのひ)を神体として祀る笠石神社。13日、在日同胞作家で現地ガイド役の松本富生氏(本名・金富生、栃木県文芸家協会会長)をはじめとする団員37人が参加した。
松本氏によれば、那須野国造碑は約1300年前、那須野国を治めていた那須直韋提(なすのあたいで)の没後、その子、意斯麻呂(あさまろ)がその徳を称えるため新羅人に建立させたもの。那須直韋提は新羅からの渡来人を土着させ、優遇した。渡来人たちは当時の先進技術である砂金採取、製鉄、機織などを伝授し、土地の発展に寄与した。
一行は往路の途中、日光市今市にある「朝鮮通信使客館跡碑」に立ち寄り、参加者全員で碑の清掃を行った。
(2016.11.30 民団新聞)