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「韓国に行って会話できた」 【奈良】民団奈良本部(黄泰壽団長)と奈良韓国教育院(李萬炯院長)主催の「奈良県韓国語スピーチ大会」が26日、奈良韓国人会館で開かれ、12人の弁士が発表した。
今年で17回目。朴慶洙駐大阪教育官、鄭基澤神戸韓国教育院院長、白乗桓大阪韓国教育院院長、李明美婦人会奈良本部会長らが参席した。
開会式で黄団長は「一生懸命磨き上げた成果をしっかり発揮してください」と激励。李院長も「みなさんの原稿内容を見ると、韓国語だけでなく韓国文化についても理解を深めており、市民レベルの韓日文化交流における先駆者になってほしい」と期待を寄せた。
最優秀賞は、「実践韓国語会話」と題して、学び続けた成果を試すために韓国に行って、実際に会話した時のことを発表した山口謙四郎さんが選ばれた。優秀賞は、百衣由佳さん、本田早苗さん、橋本裕実さん、田中豊子さんの4人。
またアトラクションとして、奈良、橿原、生駒のオリニ会の児童ら9人が韓国童謡を合唱したほか、韓国語教室の生徒13人による合唱、婦人会本部コーラス部8人が韓国民謡と韓国歌謡4曲を披露し、雰囲気を盛り上げた。

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出場13人、応援華やか120人も 【京都】第17回韓国語マルハギ大会(民団京都本部、京都韓国教育院、NPO法人民団国際交流センター共催)が12日、民団本部会館で開かれ、韓国人の部6人と外国人の部7人が日ごろの韓国語学習の成果を競った。出場者の家族や友人、指導の先生など約120人が応援にかけつけた。
今年度は、京都韓国教育院や京都国際学園で選抜された小・中・高校生の出場者が参加した。
河相泰団長(金準得事務局長代読)、朴慶洙駐大阪領事、朴在植京都韓国教育院院長があいさつ、それぞれ「これまでに積み重ねてきた成果を発揮してほしい」と激励した。
関西大学の高明均外国語学部教授を委員長に、龍谷大学国際学部の朴国教授、京都女子大学文学部の金情浩准教授が審査委員を務める中、出場者は各自のテーマを緊張しながらも「韓国語教室」で重ねてきた成果を堂々と発表した。
アトラクションでは京都韓国教育院のコーラス部の生徒が、民謡の「アリラン」等を披露し、会場を盛り上げた。
最優秀賞は韓国人の部が河溶福さん(京都韓国教育院)、外国人の部は篠塚美智子さん(京都信明学校)がそれぞれ選ばれ、副賞として韓国往復航空券が贈られた。
同コンテストは在外同胞財団、大阪韓国総領事館、韓国婦人会本部、京都国際学園、京都韓国青年会議所、青年会が後援、大韓航空、エアープサンが協賛した。

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廃院の危機乗り越えて 【長野】長野韓国教育院が主催する「第9回長野韓国語スピーチ大会」が26日、民団長野県本部大講堂で行われた。
今年は家族、友人、韓国語仲間など120人の応援団が見守る中、一般部8人、学生部11人の弁士が熱く語った。最優秀賞を手にしたのは一般の部が「人の心を動かすのは」を発表した傳田奈央さん、学生の部は「ボランティア‐人を繋ぎ国をつなぐ」の大崎早恵さん。
発表の合間に長野韓国教育院サンセソリ音楽団のサムルノリ公演、長野韓国伝統芸術院の韓国舞踊など、多彩な企画で韓国文化を楽しんだ。
今年の大会が盛大に行われたのは廃院の危機を乗り越えて、新たに赴任した金基榮院長が中心となり、駐新潟総領事館や民団長野本部と松本支部の役員、講師たちと一体となり厳しい状況でも韓国語と韓国文化を地域社会に伝えようと努力したことで実った。
金院長は「スピーチ大会を韓国と日本の市民が親しくなる場にしたい」と抱負を語った。

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23人が学びの成果を披露 【岡山】岡山県韓国語スピーチ大会(岡山韓国教育院主催)が12日、岡山韓国会館で開かれた。今年で17回目。同教育院の韓国語教室の生徒ら弁士23人が登壇し、日ごろから学んだ韓国語の成果を披露した。
李在雨駐神戸領事が審査委員長を務め、入賞者4人が決まった。最優秀賞は網干愛海さん、優秀賞は久保田益行さん、大西彩奈さん、徳田詩さんの3人。

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日本語部門にも9人が出場 【広島】第11回韓日広島マダン・スピーチ&交流会が12日、広島市留学生会館ホールで開かれた。民団広島本部、広島県日韓親善協会、広島韓国教育院による共催で韓国語部門は小学生から成人まで16人、日本語部門では韓国から来たばかりの留学生ら9人の弁士が出場した。また、韓国の歌を競うパフォーマンス部門には4人が出場し熱唱した出場者の家族や友人など120人余りが一体となった。
宋熙眞駐広島領事と崔喜院長が「韓国が好きで、いろいろな韓国との縁や交流を通じて韓国語を学ぶ皆さんと広島で留学生活をしながら未来に向けて学んでいる皆さん。自分自身の夢を実現するために熱情を持ってチャレンジしてほしい」と激励した。
最優秀賞の韓国語部門が「みんなが国家代表」の日浦海さん(広高校)、日本語部門は「それでも仲良くなりたい」の洪スンウクさん(広島修道大学)が選ばれた。
それぞれ、副賞としてエアソウル社提供の今年10月に就航したばかりの広島‐仁川往復航空券が金玉鉉支店長から贈られた。

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「アリラン大好き」1年生に大賞 【埼玉】さいたま市の埼玉韓国会館で19日、開催された「埼玉韓国教育院韓国人学生ウリマル弁論大会」は今年で3回目。県内のハングル学校5校と近隣県の各韓国語教室の校長から推薦を受けた児童12人が出場した。
発表時間はそれぞれ2〜3分。限られた時間内でウリマルを学ぶことで得た誇りと自負心、在日韓国人としてありのままに生きる自らの姿などについてスピーチした。
李智兒さん(川口市立芝南小学校1年、川口ハングル学校推薦)は幼稚園のとき、「私も友だちのように長い名前がほしい」といってお母さんを困らせたという。だが、民団埼玉本部主催の夏季キャンプで韓国民謡「アリラン」のとてもきれいなメロディーに接してから、友だちとは違う自分の名前に愛着を覚えるようになった。
李さんは「今度、アリランのメロディーに合わせてテコンドダンスをするので、その日をウキウキして待っています」と言いながら、最後は大好きだという「アリラン」を歌ってスピーチを締めくくった。会場の保護者からは「可愛い」と大きな反響があり、「大賞」に選ばれた。
菅原詩音さん(鶴ヶ島市立藤小学校2年、西部ハングル学校)は父が日本人、母は韓国人の「ダブル」。日本と韓国の良い点を併せ持ったダブルという言葉が大好きだ。
菅原さんは「20年後、ダブルとしての私の活躍を期待してみませんか。そのときは韓国語がとてもペラペラで、私が日本人であることを皆さんは忘れてるかも知れないですね」と言って会場を笑いに包んだ。結果は「金賞」だった。
弁論大会の合間に県内の各ハングル学校で学ぶオリニたちが童謡、テコンド、ソゴチュムなどを発表。婦人会埼玉本部は祝賀公演を行った。会場は150人で満員となった。

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大賞は日影さん「埃になって」 【北海道】札幌韓国教育院(南憲石院長)、北海道韓国学園(金泰成理事長、金一鎬学園長)共催の第18回北海道韓国語弁論大会は26日、札幌市内の道立近代美術館ホールで開催された。
今年は家族、友人、韓国語仲間などおよそ180人の応援団が見守る中、初級、上級あわせて14人の弁士が熱弁した。
最優秀賞の大賞を手にしたのは「埃になって」を発表した日影勇己さん、金賞が「急がないこと、怠けないこと、あきらめないこと」を述べた岩佐春江さん。
このほか、銀賞に越沼玲さん、福本恵理さんが選ばれた。
弁論大会のあとはサムルノリの公演や抽選会も行われ韓国文化と触れ合った。

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同胞と日本人受講生11人が 神奈川 【神奈川】神奈川韓国綜合教育院(金栄哲理事長)主催の「神奈川韓国語スピーチ大会」は26日、横浜市の神奈川韓国会館7階ホールで開かれ、同教育院で学ぶ在日同胞と日本人受講生11人が出場した。民団神奈川本部、駐横浜総領事館、神奈川韓人会などが後援し、今年で14回目を迎えた。
会場では弁士の家族や友人ら100人余りが応援した。大賞はチョン・ギョルチャン君、金賞は井上みどりさん、銀賞に戸川あいさんと矢吹かこさんが、銅賞には久保由美さん、簑島あやかさんが選ばれた。

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名古屋韓学は開校54周年記念祭 【愛知】名古屋韓国学校(張永植理事長、李孝心校長)の開校54周年記念祭が6日、愛知韓国人会館で開かれた。
第1部は初等部のスピーチ発表会。最優秀賞には李多斌さんが選ばれた。その後、オリニたちがチャンゴやテコンドを披露。第2部の成人スピーチ大会では、土曜上級班で学ぶ瀧口起代さんが優勝した。
会場には朴茂安民団愛知本部団長、李玉順婦人会愛知本部会長、権相熙駐名古屋領事らが出場者を見守った。
昼食時間には婦人会による恒例のバザーも行われ、キムパ(韓国海苔巻き)や韓国おでんなど全商品を完売した。
また民団愛知人権擁護委員会(韓一星委員長)による在日同胞らに対する「ヘイトスピーチ」への抗議活動を紹介するパネル展も開催された。
同パネル展は県内でヘイトスピーチに抗議を続けてきた市民有志が発案し、「当事者と思いを共有したい」と同委員会が共催した。
展示されたパネルは、泣きながら抗議のプラカードを掲げる女性の写真など、全国各地のデモ現場で撮影された約80点が展示された。
(2016.11.30 民団新聞)