掲載日 : [2016-11-09] 照会数 : 5213
「亀遊び」日本初披露…利川市と瀬戸市の姉妹提携10周年
[ 現在は利川市のみで行われている「亀遊び」 ]
【愛知】京畿道利川市と瀬戸市の姉妹都市提携10周年を記念する「日韓郷土芸能交流事業」が5、6の両日、瀬戸市で行われた。利川市が「亀遊び」、瀬戸市は「棒の手」という互いの伝統文化で交流を深めた。主催は瀬戸・尾張旭・長久手地区日韓親善協会。
「亀遊び」は京畿道南部および忠清道の一部で朝鮮朝時代一般的に行われてきた伝統民俗遊び。キビワラでつくられた長寿を象徴する亀を中心に、楽器を持ったサムルノリ隊が1年の豊作と村の安寧を祈りながら家を一軒ずつ回るもの。現在は利川市のみで行われており、京畿道無形文化財第50号に指定されている。
5日、利川市の保存会一行50人が瀬戸市の水南公民館から水南小学校グラウンドまで地域住民と共に練り歩いた。これに先だって瀬戸市水南公民館の敷地に米やお酒、餅などを供え、瀬戸市の市長や民団瀬戸支部の成功支団長らが祭事を執り行った。
グラウンドでの公演を楽しそうに見ていた50歳代の日本人女性は「亀の仕草がとてもユニーク。隣の国と仲良くすることは大事」と話していた。地域の子ともたちも亀を撫でながら「かわいい」とはしゃいでいた。
成支団長は「亀遊びが日本で披露されたのは初めてという。こういった地域レベルでの草の根交流が韓日の親善交流に結びつく」と語った。
瀬戸市菱野地域の菱野棒の手保存会は6日、瀬戸市デジタルリサーチパークセンターで剣術や棒術など日本武術の形を踊りにした伝統芸能を披露し、亀遊びと共演した。
(2016.11.9 民団新聞)