掲載日 : [2016-11-09] 照会数 : 6332
<朝鮮通信使>ユネスコ世界記憶遺産化へ拍車…今、なぜなのか
[ 「朝鮮通信使」の行列は今年5月のザ・ヨコハマパレードでも再現された ]
韓日の民間団体が共同申請した朝鮮通信使のユネスコ世界記憶遺産化が来年秋にも実現する可能性が高まる中、第1回朝鮮通信使正使の11代目子孫がパレードやトークショーに参加する行事などが今月あいついで首都圏で開かれる。共同申請したのは韓国の「釜山文化財団」と朝鮮通信使にゆかりのある日本の自治体や民団などの団体でつくる「朝鮮通信使縁地連絡協議会」。韓日友好のシンボルとして「通信使記憶遺産化」を活動方針として推進する民団は、多くの同胞や日本人に参加を呼びかけている。
首都圏でパレード、セミナー、映画、演劇
韓日間の友好・理解増進
13日には「第12回復活!唐人揃い‐朝鮮通信使‐多文化共生・国際交流パレード」が、埼玉県川越市の蔵造り通り一帯で開かれる。今年の正使は、江戸時代の第1回朝鮮通信使正使・呂祐吉の第11代の子孫にあたる呂運俊氏が務める。
12時から蓮馨寺で開会式。問い合わせはパレード実行委員会の小川事務局長(090・7422・2002)。
翌14日には「朝鮮通信使 映画とトークの夕べ〜世界遺産登録に向けて〜」。主催は東京日韓親善協会連合会などで、台東区や民団東京本部などが後援。18時半から台東区生涯学習センター・ミレニアムホールで「江戸時代の朝鮮通信使」を上映する。朝鮮通信使を世に広めた在日同胞の歴史研究者、故辛基秀氏の79年制作作品だ。
上映後に「今、なぜ『朝鮮通信使なのか?』」をテーマに、東京日韓協の保坂三蔵会長をはじめ呂運俊氏、2年に一度ソウルから東京まで歩く「21世紀の朝鮮通信使友情ウオークの会」の遠藤靖夫代表、囲碁で信を通わせる木谷正道実行委員長らが語る。
入場料は資料代として1000円。問い合わせは川越唐人揃いパレード実行委員会の江藤代表。電話090・1809・0993。
さらに27日には、「朝鮮通信使の集い in 東京」(主催・対馬市、NPO法人朝鮮通信使縁地連絡協議会、後援・民団中央本部、同東京本部など)が早稲田大学で開かれる。一部は朝鮮通信使セミナー。下関市立歴史博物館の町田一仁館長が「朝鮮通信使に関する記録」のユネスコ記憶遺産登録について語る。13時から同大キャンパス14号館401教室。入場無料。
二部で対馬市民劇団「漁火」がミュージカル「対馬物語」(ジェームス三木書き下ろし作品)を上演する。豊臣秀吉の朝鮮出兵から一転、徳川家康の時世に和平交渉役を命じられた対馬藩の判断を描いた作品だ。これまで対馬市をはじめ、釜山市や福岡、長崎市で公演されてきた。15時から大隈記念講堂で。全席自由。入場料1000円。
参加希望者は名前、住所、電話番号、メールアドレス、性別、年代を明記し、1,セミナー及びミュージカル観覧希望2,セミナーのみ3,ミュージカルのみ‐のいずれかを選び、メールnpoenchiren@gmail.comあてに申し込む。問い合わせは、朝鮮通信使対馬顕彰事業会(0920・53・6111)。
(2016.11.9 民団新聞)