掲載日 : [2016-10-12] 照会数 : 8204
日本社会に照準ぴたり…コリアン文化発信
[ 「国書」交換式典であいさつする河相泰団長 ]
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5千人が観覧…民団京都フェスタ
【京都】同胞と日本人がともに楽しむ民団京都本部(河相泰団長)主催の「京都コリアフェスティバル」は2日、京都市国際交流会館で行われ、約5000人でにぎわった。
実行委員会を代表して河鉄也委員長が開幕を宣言。オープニング公演は婦人会京都本部(金和子会長)のコーラス部。南京都支部オリニクラブは愛らしい演技で観客を魅了し、オリニのテコンド演武、韓国舞踊・歌謡ショーも披露された。K‐POPカバーダンスコンテストでは会場が最高潮にまで盛り上がった。
午後からは朝鮮通信使京都再現行列が会館正面から平安神宮まで往復約2㌔を練り歩き、沿道の市民の拍手で迎えられた。
行列は民団京都・舞鶴支部(金英王支団長)のサムルノリサークルが先導し、婦人会京都本部(金和子会長)と京都平安女学院の学生らが朝鮮王朝時代の衣装に身を包んで続いた。また、民団各支部役員や京都韓国商工会議所(金芳秀会長)、近畿産業信用組合(徐元吉理事長)、韓国京都青年会議所(鄭泰博会長)、京都青年会議所(徳田洋典理事長)などの関係者もそれぞれ使節団役に扮し、行列に加わった。
イベントホールでは主催者の河相泰団長、駐大阪総領事館の河泰允総領事、日韓親善京都市議会議員連盟の小林正明会長がそれぞれ、「韓日両国の友情が深まることを願っている」とあいさつ。正使は民団京都本部の姜在文議長、京都所司代役に日韓親善京都府議会議員連盟の渡辺邦子会長が務め、「国書」を交換。これに先だって共催団体のNPO朝鮮通信使縁地連絡協議会が、定期総会と釜山大学の韓泰文教授によるセミナーを行った。
和風別館では高麗茶道(申雅子代表)と韓国茶道協会京都支部(尹道心支部長)による体験コーナー。会館2階の姉妹都市コーナーでも余江勝彦氏提供の韓国仮面や過去のフェステイバルの写真などが展示された。広場では京都韓国教育院(朴在植院長)がオリニのために韓国伝統遊びコーナーを設けた。「屋台村」には19店舗が並び、終日にわたってにぎわった。
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「屋台村」に行列…民団長野市民祭
【長野】民団長野本部(朴永大団長)は2日、在日同胞と市民が韓国の文化を共に楽しむ「第9回コリア市民祭」を開催した。韓国会館と韓国屋台村が軒を並べた周辺の駐車場は約500人で終日、にぎわった。
開会式で朴団長は会場を埋めた参加者を前に、「市民交流が定着してきた証し」と喜んだ。記念講演では元駐韓大使の武藤正敏氏が「日韓共生のために、国民感情にとらわれず、事実と向き合おう」と呼びかけた。会場には収容人員いっぱいの100人が詰めかけた。
恒例のキムジャン大会は限定50人。キムチづくりの専門家で、婦人会でも活躍する在日の金美代子さんが講師を務めた。
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農楽演奏に拍手…民団湘西交流祭
【神奈川】民団神奈川湘西支部(尹一好支団長)の第5回コリアンフェスティバル(韓日交流祭)が2日、西湘日韓親善協会(大野真一会長)と共催で支部の敷地内で開かれ、約250人の老若男女が韓国食を味わいながら交流のひと時を楽しんだ。
オープニングは民団神奈川県本部の李相哲総務部長が率いるサムルノリチーム9人が、農楽を演奏しながら登場し、拍手喝さいを浴びた。メンバーの一人、共同通信社の角南圭祐記者は「15年くらいチャンゴを叩いている。小田原という郊外でもこうした交流ができるのは素晴らしい。お声がかかれば、どこでも出張し、サムルノリを届けたい」と喜んだ。
尹支団長が「韓日友好増進と地域社会での共生に向けて、今日は一日楽しく過ごして下さい」とあいさつした。23日から済州道に19人で友好親善訪問をするという大野会長は「西湘親善協会は35年の歴史がある。いかに民間交流を継続していくか、民団とともに一致団結して進めたい」と語った。
民団神奈川県本部の白海秦議長は、同支部支団長時代にフェスティバルを立ち上げた一人。「日韓協の協力と地域住民の理解があってこそ、成り立つ祭りが5回目を迎えて感無量だ」を目を細めた。同本部からは金利中団長、婦人会神奈川県本部の金久美子会長、神奈川韓国綜合教育院の柳尚材院長も盛会を祝った。 この日は敬老会も同時に開かれ、75歳以上の同胞と日韓協の対象者21人に贈り物が手渡された。在粉さん(77歳、湯河原町)は「サムルノリを見ると、故郷の扶余が思い出されて涙が出る。27歳で来日したが、日本に来た以上、韓国が悪口を言われないよう、好かれる韓国人にならなければ」と話した。
(2016.10.12 民団新聞)