掲載日 : [2016-10-26] 照会数 : 5080
多文化共生の特養ホーム「故郷の家・東京」竣工
多文化共生の特別養護老人ホーム「故郷の家・東京」が、都心の江東区塩浜1丁目に完成した。運営主体の社会福祉法人「こころの家族」(尹基理事長)と民間の支援団体「在日韓国老人ホームをつくる会」が「キムチと梅干しの食べられる高齢者福祉施設を東京に」との夢を思い描いてからすでに30年。ようやく念願がかなった。
敷地は旧農林水産省食料消費技術研修館の跡地。約700坪を国から借りた。鉄筋コンクリート造り5階建て。総工費は約30億円。定員は特別養護老人ホームやショートステイ、ケアハウスなど計148人。1階には地域住民が施設利用者と交流しながら文化的な活動をする「地域交流スペースを設けた。
17日、同スペースでの竣工記念式典には関係者500人が出席した。地元江東区から山崎孝明区長と堀川幸志区議会議長、金大中元大統領夫人、尹理事長の出身地、全羅南道木浦市から朴洪律市長らが参席し、それぞれ祝辞を述べた。
尹理事長は「関西の経験をもとに、東京の事情に合わせた多文化が共生する福祉施設をめざす」と意気込みを語った。
入所者受け入れは11月1日から。社会福祉法人こころの家族では1口1000円からの寄付に協力してくれる「応援団」も募集中。問い合わせは故郷の家・東京(03・3644・0555)。
(2016.10.26 民団新聞)