掲載日 : [2021-10-13] 照会数 : 4038
個性あふれて ハングル躍動 カリグラフィーコンテスト受賞作品
[ 濱田沙羅さん ] [ Penny Haleさん ] [ 渕脇真優菜 ]
韓国文化院(東京・新宿区)は、「ハングルの日」を記念し、今年初めて「ハングルカリグラフィーコンテスト」を開催した。学生部門は88作、一般部門は232作の応募があった。韓国語を勉強している応募者たちからは「コロナ禍で韓国語を勉強をしても使う機会がなかったので、今回韓国語を生かすことができてうれしい」という声が多数寄せられた。受賞作品の中から個性あふれる作品を抜粋して紹介する。
ハングルカリグラフィーコンテストは、320件の応募の中から、最優秀賞(各部門1人)、優秀賞(各部門2人)、佳作(各部門4人)、入選(各部門6人)が決まった。
「学生部門」最優秀賞を獲得した濱田沙羅さん(17)は、化粧道具の絵を用いて「メイクアップ」と書いた女子高生らしい作品。唇とリップを赤色にしたのが特徴だ。
同部門佳作の佐藤野々花さんの作品は、ヒマワリの絵とハングルを合体させた大胆な構図が目を引く。
同部門佳作の小林緋菜さんは、猫というハングルに魚の骨や毛糸、猫用おもちゃの「猫じゃらし」などの絵を組み合わせて、独特の世界を描いた。
「一般部門」最優秀賞のPenny Haleさん(38)は、太極旗にアリランの歌詞を書き加えた。歌詞自体が太極旗の形をしているというこだわりを見せた。
同部門優秀賞の渕脇真優菜さんの作品は、「だるまさんが転んだ」の韓国版「ムグンファの花が咲きました」をハングルで表現した。赤や青、ピンクなど一文字ごとに色を変えて、にぎやかさを表現。木の前に立つ鬼に駆け寄る「花」のハングルがなんともユニークだ。
同部門佳作の村上洋子は、流れるようなハングルで「字が降ってくる」という言葉を表現。画面いっぱいに書かれたハングルは動きがあり、のびのびしている。
同コンテストでは、好きな言葉や単語を用いて表現した個性的な作品が多く見られ、審査員の評価も高かった。各賞受賞者には、賞状と賞品が贈られた。
(2021.10.13 民団新聞)