掲載日 : [2021-10-27] 照会数 : 4578
韓国国体、無観客開催…海外同胞の部は中止で
[ 無観客で開かれた第102回韓国国体の閉会式 ]
韓国最大のスポーツフェスティバルである第102回全国体育大会・慶尚北道大会が14日、亀尾市民運動場で閉会式を行い、8日から始まった7日間の大長征を成功裏に終えた。
新型コロナウイルス対策のため、毎年開かれていた海外同胞の部は、渡航の関係もあり中止としたほか、国内競技も19歳以下の部は部分開催し、ほぼ全競技会場は無観客とした。
今大会は、17市・道から計41種目に1万430人の選手団(選手7461人、役員2969人)が参加し、選手団の安全を最優先目標にして開催された。
韓国新記録が2個、大会新記録55個が更新された。今大会の最優秀選手(MVP)には、5冠を達成した水泳の黄宣優(18)選手が選ばれた。
黄選手は東京五輪の男子100メートル自由形でアジア新記録及び世界ジュニア新記録を作るなど、力泳を繰り広げ、韓国水泳の星に浮上した。
今大会で800メートルリレー、50メートル自由形(大会新)、200メートル個人メドレー(韓国新)、400メートルリレーで金メダルを獲得し、生涯初の5冠王に輝いた。
また、東京五輪で2冠王に輝いたアーチェリーの金済徳選手(17)は30メートル、50メートル、70メートル、90メートル、個人戦、団体戦、混成団体戦で金メダル4個、銀メダル1個、銅メダル2個の大活躍を見せた。
コロナ禍の中で行われた今大会は、各種目別の競技場で秩序と防疫点検を徹底的に行い、感染者が発生していない安全な大会として高い評価を受けた。
大韓体育会の李起興会長は、閉会の挨拶で「コロナ感染防止のため、やむを得ず規模を縮小したが、力強く汗を流し挑戦する姿を見せてくれた選手たちを誇りに思う」とし、「今後、選手、指導者、同好者を含むすべての国民が日常の中でスポーツをより身近に感じ、楽しみ、経験できるよう支援を惜しまない」と述べた。
来年の第103回は蔚山広域市で開催される。
(2021.10.27 民団新聞)