掲載日 : [2021-11-10] 照会数 : 3342
韓国の現在映す78冊 図書特別展 「友情を紡ぐ」
[ 「小説」の展示コーナー ] [ 漫画の『カデギ』 ]
韓国の図書を紹介する特別展「友情を紡ぐ」(大韓出版文化協会主催、ソウル国際図書展、韓国文化院主管)が先月28日から、東京・新宿区の同院で開かれている。
展示図書は、9月に開催されたソウル国際図書展で紹介された中から韓国を代表する作家や評論家、翻訳家などの専門家が推薦する50冊と、同展のために特別に整理、分類した28冊が紹介されている。
現在、韓国人が感じている苦しさを表現した小説と詩、環境や労働、人権などを取り扱ったエッセイ(人文、科学)のほか、児童・青少年向け図書、漫画、グラフィックノベルが並ぶ。
漫画『カデギ』(イ・ジョンチョル作)は、イさん自身、6年間宅配をしながら漫画を書いていた実体験が基になっている。
電話1本でなんでも配達してくれる宅配を利用する人は多い。だが、その裏にあるのは過酷な労働だ。本書は宅配便の荷捌きにおけるアルバイトの実態に迫る。
また、韓国では詩に対する需要が多く、市民権を得ている詩10冊も目をひく。展示図書の中で、小説『仕事の喜びと悲しみ』『わたしたちが光の速さで進めないなら』、エッセイ『BTSオン・ザ・ロード』は日本語訳出版された。
展示は、1階ロビー、2階ラウンジ、3階図書館入口前で行っている。10~17時。年内展示予定。無料。
問い合わせは同院(03・3357・5970)。
(2021.11.10 民団新聞)