掲載日 : [2021-09-08] 照会数 : 4339
「浮島丸」事件から76年…同胞ら犠牲者を追悼
[ 駐大阪総領事館を代表して献花する閔庚秀領事 ]
【京都】日本の敗戦直後、釜山に向かっていた旧海軍輸送船「浮島丸」が寄港先の舞鶴湾で謎の爆沈を遂げてから今年で76年。舞鶴湾を見渡す舞鶴市佐波賀「殉難の碑公園」で8月24日、追悼集会があった。
「浮島丸」には青森県下北半島で働かされていた徴用韓国人とその家族3735人が乗船していた。日本政府発表によれば子どもや女性を含む乗客524人と乗組員25人が死亡した。
主催した「浮島丸殉難者を追悼する会」の余江勝彦会長(80)は「日本政府の責任において事件の調査はいまだなされていない。日本の戦争政策の結果起きた事件としてその背景を日本の歴史の中で考え、次世代に伝える責任を日本人として果たさねばならない」と追悼の辞を述べた。
緊急事態宣言が出されたため、この日の参加者は追悼する会の事務局員約20人にとどまった。民団京都本部は主催者側の意向で関係者の参列を見送り、代わりに地元民団舞鶴支部の金英王支団長が追悼の辞を読み上げた。
駐大阪総領事館から趙成烈総領事の代理として閔庚秀領事が参席し、献花した。
(2021.09.08 民団新聞)